OMM Japan 2019 振り返り Day2

Day2結果:3:45:10、総合4位、男子2位

 

前日の上位10組はスタート時間が早くなることは把握していたので、4時起きで準備開始。それでもトイレ20分待ちなどで時間を費やし、結局ギリギリでスタートエリアへ。

 

受け取った地図を見ると予想通りテレインはテン場から西に広がるエリア。つまり地図上最も東に位置する会場まで戻るには最後に相当走らなくてはいけないことになるなと覚悟を持ってスタート。

 

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Day2地図とルート

 

CP1へはグラウンド西側の斜面を下って車道を目指す。その後車道から分岐する徒歩道を使って南方向へ。つづら折れの曲りをアタックポイントにした。CP1は難なく取ることができたが、ここからの脱出でミス。道を南東へ向かうべきところ反対の北西側へすすんでしまった。お互いに違和感があったようで二人どちらともなく立ち止まり事なきを得た。

 

ここからCP2へは道がつながっていないので、途中緩斜面をコンパス直進して道を乗り換えた。そこまではよかったのだが焦りからかアタックポイントを少し手前と勘違いして道から外れてしまった。コンパスで方角を確認すると間違いに気が付くことができた。おかしいなと思ったらコンパス使って方向確認。これ大事です。

 

CP3へは一旦来た道へ戻り西へとすすむ。ここは下り基調なので走らなきゃいけないポイント。坂倉さんに引っ張ってもらって先へとすすむ。途中数m大の穴を発見。異臭がするので何かと思ったら部分的に白骨化した複数のイノシシの死骸が中に。罠でとらえた獣たちはこうやって処理されるものなのだろうか?

 

沢まで下ったら渡渉して登り返し。地図上の道で行ける所まで行ったらあとは道なき斜面を登ればCP3。しんどかったけど周り他の参加者がいたので緊張感をもってすすめた。

 

CP4へはそのまま道のない斜面をコンタリングですすむ選択肢もあったが、下まで降りて道で行くことで二人の意見は一致した。アタックポイントから目標にしていた尾根に無事とりつきCP4をゲット。

 

CP5へは溜池の堤防を横切り、車道をめざした。そのまま車道を登ってもよかったが、僕は可能な限り尾根を登ってショートカットする案、坂倉さんはより早く道に復帰する案を提示。ここは可能な限り尾根を登ろうということになったが笹薮が濃く、結局はより早く道に戻るルートに軌道修正。状況に応じて臨機応変に動くことができた。

 

車道をすすんでしばらくすると斜面を登る徒歩道があるはずだが登り口が見えない。このままいくと行き過ぎになるので思い切って道を外れ斜面に取りつく。沢を詰めていけば道が見えてそこからアタックの予定だったがそれっぽい小道が沢山見える。ここで立ち止まり現在地特定などで少し時間を費やす。結果CP5は思っていたよりも高いところにあった。

 

ここから先はひたすら道を辿っていくルート。昨晩泊まったキャンプ場から先は大きなアップダウンもなく舗装路を走れる区間。自分が引っ張りますと張り切って言ってはみたものの、程なく両足の前腿がつりはじめる。走りたくても走ることができない!

 

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CP5の先の舗装路で、足をつる前なので笑顔

 

そこで坂倉さんから「アミノ酸飲むといいよ」との声。「そういえば持っています!」いざという時に飲もうと持ってきていたアミノバイタル二袋を一気に摂取。これでなんとか足つりも収まった(気がした)。せっかく準備して持ってきていたのに人間追い込まれるとそのことすら忘れてしまうのだなと実感。坂倉さんナイスアドバイス

 

草原エリアにはいるとそこは基本シングルトラック。もちろんこちらは小走り。徒歩で先を行く選手たちに「ごめんなさいね」と声を掛けながら道をあけてもらう。先を急ぐとはいえ最低限のマナーは守らねば。

 

CP6は道の途中にあったので難なくゲット。次のCP7は車山の山頂あたり。距離の短い木道のあるルートをチョイスした。もちろん木道は走ることはできないので早歩きでペースを落とさずにすすむ。この日一番しんどかったのは最後の車山への登り返し。坂倉さんはスイスイとすすんでいくけど、こっちは追いつくのがやっと。

 

CP7は山頂の手前の階段にあった。ここまで登ったのなら山頂標識見たいなという思いと、これ以上登らなくてホントによかったという思いが交錯した(笑)

 

CP8までは道走り。最後の力を振り絞って坂倉さんについていく。途中立禁のゲレンデを避けて東に曲がらなければならない。我がペアは迷わず東へすすんだ。ここを直進していった若者たちがいたが彼らはちゃんとフィニッシュできたのだろうか。

 

いいペースで走っていたので「キロ5分で走っていますよ!フィニッシュまであと少しだから頑張りましょう!」と後ろから坂倉さんを煽ってみた。ホントはこっちもそんな余裕はないのだけれど。フィニッシュ方向に目をやると沢山スタッフが待っていた。思い切り手を振ってみると反応があったので嬉しくて元気が出た。

 

CP8からフィニッシュへは下り階段。慎重かつ大胆にすすんだ。テンション上がりながらも「これ、ここでコケたらいい笑いものだよな」と思う冷静な自分がいた。

 

フィニッシュ後は装備チェックの対象となった。朝霧で一度経験しているがもちろんOMMでは初めて。必要なものは全て持ってきてスタートしたが、いざこうやって調べられるとちょっとドキドキする。

 

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装備チェックを受けるふたり

 

無事に装備チェックもパスして、フィニッシュフラッグで記念写真撮って、坂倉さんとお互いの健闘をたたえ合って今年の僕のOMMは幕を閉じた。

 

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気持ちよくフィニッシュ!

 

総合成績:8:02:59、総合6位、男子4位

今回僕を誘ってくれた坂倉さんに改めて感謝の気持ちを伝えたい。Club阿闍梨の看板に恥じない結果を残すことができたのは坂倉さんのおかげだと思うから。自分自身はまだまだ足りないところが多いけれど、レース後に「出し切った!」と強く思えたことは嬉しかった。

 

そうそう。別れ際に坂倉さんが「来年も一緒にでませんか」と声を掛けてくれた。まだどのクラスにするかは決めていないけれど、もし参加することが叶ったらこのペアでさらに上を目指したいと思っている。

 

(了)