OMM Japan 2019 振り返り Day1

一緒にOMMストレートBに出ませんか?

それまで僕にとってのOMMとは妻と二人で、ショートスコアに、歩きで参加するイベントだった。それが昨年はショートスコアがなくなったので不参加。今年はいよいよ運営で参加しようかなと思っていた、そんなときに坂倉さんから誘いを受けた。

 

さてどうしようかと考えた時、ふと3月のOMOのことを思い出した。坂倉さんとは長い時間並走して競り合った。つまりナビ力や走力は自分と近い。おまけに坂倉さんは山の経験も豊富で人柄もよい。これも何かの縁だろうと思いオファーを受けることにした。

 

お互い週末は忙しく、一緒に練習できるのは9月のAMOだけということだった。そこで自分だけでもできることをしようと、7月の霧ヶ峰ロゲに妻と参加した。歩きなので狭いエリアではあるがOMMのテレインを事前に経験できたことは本番でとても役に立った。

 

妻以外の人と組んでレースに出たことがなかったので、まずはその不安を払拭したかった。9月のAMOはその絶好の機会となった。荷物の分担、レース中の役割分担、テント場での作業分担などを決めることができた。ここで自分の装備も試すことができたのもよかった。

 

レース中の役割分担

メインナビは坂倉さん、僕が後ろについて何か違うなと思ったら声を掛ける。CPについたら次のアタックポイントまでのプランについて意見交換してその場で方向性を決めた。

 

アタックポイントからはお互いがそれぞれCPを目指す。あまり距離が離れるようなら声を掛けあうつもりだったが、実際そんな必要はなかった。ナビの志向性も近いのだろう。移動中、山道の上り下りは坂倉さんに引っ張ってもらい、平らなところは僕が引っ張った。

 

Day1結果:4:17:49、総合8位、男子5位

ストレートBはDay1を終えて総合2位から9位までがわずか20分差の大混戦。安全をみてレース中に2回もトイレに寄ったのがよくなかったかな(笑)

ではDay1のレースを振り返ってみたい。

 

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Day1地図とルート


朝は会場にある池も凍るほどの寒さ。スタートには阿闍梨メンバーはじめ知った顔が沢山。ホッとする中にも緊張感のあるひと時を過ごした。暖かそうな格好で歩いてスタートする選手が多い中、我がペアは阿闍梨シャツを着て小走りにスタート。

 

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Day1スタート

 

CP1までは遊歩道を行く。写真でよく見るUK OMMのように草原を突っ切って進みたい衝動に駆られるがよくよく見ると「天然記念物」の看板。これは入っちゃダメなやつ。車山肩にトイレがあるのは知っていたのでここで用を足す。この先はずっと山だからね。

 

CP2に行く途中、車道を走る区間があった。この区間は頑張って走ったつもりだったけど、後ろからやってきた若者男子ペアに簡単に抜かれた。悔しいけどこれが現実。

 

山道に入ったあとはしばらく下り。で、ここでアクシデント。ハイドレーションから給水しようとしたら水が出てこない!もしや底が抜けたか?ザックに触れても濡れは感じない。何か吸い口に詰まったか?吸い方を変えてみたけどやはりなにも出てこない…。

 

そんなことしているうちに本来曲がるべきところを見過ごしオーバーラン。坂倉さんの機転でほどなくルートに復帰できたけど少しロスしてしまった。ほどなくCP2に到着、ここで坂倉さんに窮状を伝え、ザックをおろしてハイドレーションの状態を確認。なんとホースが本体にしっかり装着されていなかった!

 

最近すっかりトレランとはご無沙汰で、ハイドレーションを使うこと自体が久しぶりだったとはいえ、初歩的なミスを犯して恥ずかしい限り。せっかくペットボトルの給水で時間が掛かったAMOの反省を踏まえて導入したハイドレーションだったのに。

 

CP3へは尾根道をひたすら下った。坂倉さんドンピシャの歩測で迷わずアタックポイントへ。ここから支尾根を下っていく。途中目の前を鹿の群れが走り去っていった。動物たちの世界にお邪魔させてもらっていることを実感。

 

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狙い通りにCP3をとって上機嫌

 

気持ちよくCP3を取ったあとは、道を辿ってCP4を目指す。アタックポイントは右手の谷が終わり平らになった辺り。ここから道を外れ尾根をすすみ難なくゲット。が、その後CP5へのルートでは意見が割れた。

 

このまま直線的に西の道へ下るか(僕)、さっきのアタックポイントまで戻って道へ出るか(坂倉さん)。結局アタックポイントまで戻ることにしたが、途中でやはり西の道へ降りようということになった。今思えば坂倉さんに気を遣わせてしまったかもしれない。

 

当初プランでは道へ降りた後、CP5へは直線的に目の前の尾根を越えて西進するつもりだったが、その尾根を見て「これ登るのは嫌だよね」という話になり南回りに林道で迂回すルートを選択。林道の下りは走ることができたが、登り返しは走ることはできなかった。仕方がないのでこの区間は歩きながらのランチタイムとした。

 

夜のテント場での反省会で他の参加者にCP5へのルートを聞くと、アタックポイントまで戻って北側にある鞍部からこの尾根を越えていたことがわかった。次同じようなケースに遭遇したら鞍部から尾根を越えようと心に誓ったのである。

 

CP5は道からフラッグが見えたのですぐに取ることができた。CP6へ向かう林道に出るためには尾根を登るのだが、ここが今日一番きつかった。そこから道をひたすら北西へすすんだ。林道の終わりまですすんだらそのまま北西に谷を詰めていくプラン。この傾斜も厳しかったけれど何とか登り切る。

 

登り切ったら道がでてくると思っていたら道が出る前に下り始めた。一瞬戸惑ったが等高線に現れない微地形と信じそのまま先へすすむと道が現れた。坂倉さんは迷いなくこれを横切ってすすむ。するとCP6は目の前に。

 

その後は道のない緩斜面を北上してCP7につながる徒歩道にでるプラン。基本コンパス直進なわけだが、東に行き過ぎると立禁に入ってしまうので気持ち西気味にすすむ。いわゆるエイミングオフだ。西へ行き過ぎても傾斜が急になるのでそれがストッパーになった。

 

徒歩道に出てからは小走りで進む。ゆるい登りなのでスピードはでないが気持ちだけは前向きに。途中地図にある岩を確認して現在地を特定しながらすすんだ。

 

橋のたもとにあるCP7を取った後は湿原の徒歩道を西へ向かってひたすらすすむ。ここは平らなので僕が引っ張らせてもらった。途中楽しそうに歩くペア何組かとすれ違う。きっと彼らはスコア参加者に違いない。自分も以前はそうだったので雰囲気でなんとなくわかる。

 

湿原を抜けるとそこにトイレがある。フィニッシュは近いが念のためにと立ち寄った。今思えばここはパスしてもよかった。もちろん後の祭りだけど。そこからは急斜面の小道を登っていく。けれどもここさえ我慢すればあとはフィニッシュまで下り基調と知っていたので頑張ることができた。霧ヶ峰ロゲで歩いた経験が役立った瞬間である。

 

登り切った先も坂倉さんに引っ張ってもらいフィニッシュまで走った。足がつりそうだったけど頑張って走った。勢い余って途中右折箇所をオーバーランしてしまったのはご愛嬌。すぐにリカバリしてフィニッシュへ!

 

まさかこんなに早い時間にフィニッシュできるとは思っていなかったのでビックリ。記念撮影を済ませたらトイレや水場との距離感がほどほどの場所を確保してしばし休憩。酒は持ってきてないのでもちろんクワイエットゾーン。

 

その後フィニッシュで応援したりして時間を潰したがやることもなくなり、夕日を眺めながら夕飯食べて18時過ぎにはおやすみなさい。防寒をしっかりしてきたからか朝方の寒さに苦しめられることもなかった。

 

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テン場でのんびり過ごす

 

Day2に続く